ドラスタ

お気に入りのシーンをディクテーションしてみる

ディクテーションと言うのは、簡単に言うと
英語のセリフを文字にしてみること、です

ドラマで学習する場合は
英語音声にしておき、聞こえたセリフを文字にしてみる
という作業です

私はエクセルに入力していましたが
手書きでも良い、というか手書きの方が良いと言う記事も見たことがあります

ウニャニャニャって感じで、全然何言ってるんだかわからないセリフも
ばんばん出てきます
2秒ごとに止めては、聞こえたところを多少補完しながら打ち込み
巻き戻してまた聞いて、と言う感じで1つのセリフを
わかる範囲で完成させます

3~5回巻き戻してもわからなかったら、空白か想像で補い
会話の流れが終わるまで、それぞれのセリフを打ち込んだら
実際のスクリプトで、答え合わせをします

何回までなら繰り返し聞いても良いか、は悩みどころですが
日本語でも長い文章を1回では書ききれないし
2~3回聞くこともあるので、私は基本3回、すごく聞き取りにくい時は5回まで
というルールでやってました

例えば
Ah, there you are Mr. Right
See find a place okay
It's nice to meet you.
こんな風に聞き取れたセリフがあったとします
意味合いとしては
「あぁライトさん、この場所すぐわかりました?はじめまして」
と想像

スクリプトで答え合わせすると
Ah, there you are, Mr. Lydon.
I see you found the place okay.
It's nice to meet you.
吹替訳
あ~ どうもライドンさん
お待ちしていました
はじめまして

1行目の人名が間違ってるのは、まぁ許容範囲として
2行目はかなり抜けてました
3行目はバッチリ
セリフの意味としては、問題ない範囲でした
(2行目はセリフの方が、意訳気味なので)

これを1エピソード丸ごとやるとやると
かなりの時間が掛かるので
まずはお気に入りのシーンを選んで
試してみると、いろんな発見があると思います
The mentalist(メンタリスト)のお気に入りのシーンについては
当ブログでもコーナーを作って
英語のスクリプトと吹替訳をご紹介していていますので
良かったら参考にしてください♪

始める前は、どの程度聞き取れているのかテストする感覚かと
思っていたんですが、実際に10話分くらい丸ごとやってみて思ったのは
自分が英語を聞いた時に、どうやって内容を理解しているのか
を視覚化する作業なんだなと思いました

これまでは、なんとなく、「どんなことを言おうとしてるのかはわかってる」
「でも同じ内容を英語で言おうとすると、全然言えない」
という認識で、なんでなのか、どうしたらいいのか、サッパリわからん!という感じでした

ディクテーションで視覚化されたことで
自分が言われたことをどうやって理解していたのか
何が苦手なのかがだいぶわかって来たので
どんな勉強が必要なのかも少しわかってきました

「どう理解してるのか」

私の場合、ディクテーションしてみて驚いたのは
単語の語順が違う時がある
ということでした
個々の単語が聞き取れなくて飛ばしてるのではなくて
聞き取れたけど、語順が間違っていて
意味を掴むのに重要な単語ほど、先に聞こえた気になってることに気づきました

英語は語順で意味が決まる言語だから
入れ替わっちゃダメだし
時制も重要な言語だから、主語と動詞以外も
ちゃんと聞かないといけないんだけど
速すぎて追いつけないから、最重要なところだけ拾って
あとは推理してたんだなぁと痛感・・・

「知らない単語は聞き取れない」

たまに、知らない単語でもはっきり「コンヴィクション」って聞こえて
聞こえたままconvictionって入力したら合ってることもありますが

No, he's trim, he's spruced.
吹替訳:いいや スーツでビシッと決めてる人がありえない

こんな短いセリフでも
trim 服装が)手入れの良い
spruced こぎれいな
を両方知らなかったので
3回聞いても聞き取れず、私の聞き取りメモは
No, he's trainy, --
となっていました
トレイニーなら綴りは trainee なので、綴りが苦手なのも浮き彫りに^^;

「冠詞が抜ける」

このミスが一番多くて、セリフ上は冠詞はほとんど聞こえない程度にしか
発音されていないので、文法上、入れる必要があるなら補完しないといけないんですけど
文法が弱い私は、聞こえなかったものは書いてないんですよね
だから、いっつも a や the が抜けてたり、
a と the が逆だったりというミス連発です

しつこくディクテーションを続けたおかげで
最近は、聞こえてなくても speak の後だから to を無意識に入れたり
名詞の前には a や the を入れるようにはなってきましたが
at the bus stop と入力したけど 「at a bus stop でした、残念!」ってことが
しょっちゅうで、基礎がなってないんだなぁと思います

「リエゾンが難しい」

デュルルルって感じで、何度聞いても「え?はい??」ってなって
1語も想像ですらかけない時があります
それでも、スクリプトを見ると知らない単語は存在してない文章だったりして衝撃を受けます

有名な例で言えば
Did you がディドゥユー ではなくジュって感じに聞こえたり
want to はワナ、going toはゴナ(たまに”ナ”だけの時も)
などで、リンキングとかリダクションとか色んなルールがあって
本当に奥深い世界ですが
これが炸裂してるセリフは、文章で見たら意味がわかる簡単なセリフでも
デュルルルにしか聞こえないことがあります

難易度が高いものだと、スクリプトを見ながら聞いても
「このスクリプトが間違ってるのでは??」
と疑いたくなるレベルです

自分が発音できない音は聞き取れない
と、色んなサイトで言われていますが
正にそうなのでしょう・・・

これには正直、絶望しか感じないんですよね(T T)
純日本人のアラフィフがリエゾンをマスターなんて・・・
リエゾンはラスボスと捉えて、勉強はしつつも
まずはとっつきやすい中ボス(文法や語彙)から攻めて行こうかなと思ってます

と、こんな感じで、本来はリスニング力の強化
英語に耳を慣らすと言うのが目的なんでしょうけど
自分の弱点に気づける=どんな勉強が必要なのかがハッキリする
と言うのも、ディクテーションをやる利点かなと思います

母国語以外の言語を大人になってから習得するには
1万時間の勉強が必要という記事もたくさん見かけるので
英語学習のゴールをどこに置くかにもよりますが
まだまだ努力が足りていないってことですね。。
苦行にならないためにも、ドラマで少しでも楽しく勉強を続けようと思う今日この頃です

【カテゴリー】ドラマで英語学習2022.2.10

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