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メンタリストS6-19 茶色い目の少女たち【考察】ジェーンはリズボンのDC行に気づいていたのか?

The mentalist(メンタリスト) シーズン 6 第19話

BROWN EYED GIRLS( 茶色い目の少女たち)

※ネタバレを含みますのでご注意ください

これ、結構気になるし、意見の分かれるところですよね
私は、気づいていなかったと思っています

まず、第2章(シーズン6の9話以降)は、それまでとは方向性が変わってきていて
その点は制作陣もインタビューでいろいろ語られています
これまでは、特にシーズン1とかだと、ジェーンはサイキック寄りで、簡単に催眠術も掛けちゃったりするし、何だってお見通しって感じです。
普通のプロファイリングじゃ、さすがにわからないんじゃない??ってことも言い当ててきました

でも、第2章ではジェーンの人間性が垣間見えてきています
ジェーンは確かにすごい観察力、洞察力の持ち主ですが
手先の器用さを含めて、すべて子供のころから訓練して身に付けたものです
自分が見抜いたいくつかの事を、どう伝え、見せれば「すべてお見通し」と思わせられるか
それも含めて、ジェーンのテクニックなだけ。その辺りをあえて描いているように思います。

だから、ある日パイクから「DCに来て欲しい」と言われたからって
お告げのようにジェーンにその光景が見えるわけじゃない

ジェーンにできることは、翌日会った時のリズボンの態度から
何かを察して推理することだけです。
普段なら、リズボンは隠し事ができないタイプだから、だいたいわかっちゃうわけですけど
パイクの昇進という人事情報は、さすがにジェーンには知らされていない状態なわけで
結び付けようもないですもんね

あと、アボットは「噂で聞いた」と言っていて、これが、チョウやワイリー達が話してたってことなら、なんでジェーンは知らないの?って話ですよね

仮にワイリー達から聞いたとして、まぁ、ジェーンがいるところで話す内容じゃないってこともありますが、ジェーンが来たら黙る、って感じならすぐバレちゃいそうなので
アボットの立場上、もっと上の人とか他部署との話しの中で、パイクが昇進すると言う人事情報や、もしかしたらリズボンも一緒に行くかも、つまり人員の補充が必要になるかもよ、という話しが入って来た、と考える方が自然かなぁと思います

でも、この時のリズボンのセリフ、「知ってて何も言わないのは興味のない証拠」って感じで、リズボン的にもジェーンがどう出るか、様子見してるんだなぁって感じですね

で、ここで重要なのが、「リズボンの真意」
リズボンが心底、パイクに惚れててDCに誘われたことを喜んでるなら
(正直、それならすぐイエスと答えてると思うけど)
その変化をジェーンだって読み取れると思うんです。

でも、本人は「イエスと言いたい」とか「考えてるところ」って言ってますが
実際のところは行きたいと思ってないはずで
リズボンがDCの件をちゃんと伝えなければ、読み取りようがない、と思うんです

そもそもリズボンがジェーンのことを好きってことに
ジェーンは気づかないのかって問題があるんですけどね。
事件関係者が不倫してるとか、片思いしてるってことはすぐ見抜くわけですから。
でも、これも語ると長くなるので割愛します(笑)

リズボンの気持ち

19話前後のリズボンって、いつもと違い過ぎて視聴者的にも戸惑うんですが
そもそも、ジェーンは愛する奥さんと子供のために、何年も犯人を追い続け、復讐までしちゃった人なわけで、リズボンは最も近いところでその執念=奥さんへの想いの深さ、を見て、そして支えて来たわけです
いまだに指輪をしているジェーンを好きになったって、望みはないって思っちゃいますよね

自分の気持ちが友情じゃなく、恋に変わったって認めたくないけど、島から戻ったジェーンにまた一緒に働きたいって言われて期待する気持ちもあるし

そんな時に現れたパイクですよ。自分にべたぼれのイケメン、ウソが苦手で、振り回すどころか優先してくれる人
この人を好きになれたらきっと幸せだろう、その方が良い
ってなっちゃいますよね~
そして、この恋をジェーンはどう思うのか、という期待と不安

で、実際、パイクとリズボンの相性はどうなのって話しですが
リズボンはパイクが自分のことを優先してくれる、と語ってますし
そうなんでしょうけど、リズボンも相当気を使ってます

連続でデートに誘われたり
移動中とは言え、仕事中に電話してきたり
現場に行ってるってわかってて「いなくてがっかりだよ」とか電話してくるし
ロマンチックと思う方も、もちろんいるでしょうが
仕事を大事にしてる人にとっては、若干ウザいと思うんですよね
で、リズボンは過去の発言などから当然このタイプなのに
何一つ文句を言わず、「素敵」って感じのことを言ってます

寝ちゃうくらい興味のない古い映画とか
記念日でもないのに高級なレストランに行くデート
でも心のどこかで「当て馬にしてる」負い目があるから
せめてやりたいようにさせてあげてる
ちょっと勘ぐりすぎですけど(笑)そんな風に思えちゃいます

要は、リズボンにとってパイクは一時の恋のお相手としては素敵でも
相性が良いとは言えない相手のはずなんです
Jisbon愛好家としては、ジェーンが運命の相手なんだよ~って言いたいですが
それを抜きにしても、リズボンとはタイプが違いすぎる。

だからこそ、ジェーンも「一時的なもの」くらいに思ってたんじゃないでしょうか
あの大富豪マッシュバーンの時のように(シーズン2 13話、シーズン3 7話に登場)

ラストの病院でのシーン

そんな私の勝手な考察ありきで見ると
「彼のこと 本気なんだね」
と言ったのは、読みが外れたことへの驚きがあったと思うんです。
しかも、子供ころ好きだったおもちゃの話しとかじゃない、
最もわかりやすくて、最も大切に思ってるリズボンの、恋話で

大抵のことは、だいたい読み通りに進んでる人が
不意打ちを食らった上、立て直す暇もないうちに、
「DCに誘われてる」と言う
爆弾を放られたわけです

でも何より、湧き上がって来た自分の感情に、戸惑ったんじゃないでしょうか
リズボンには幸せでいて欲しい、これは自分でも認識してた気持ち
なのに相反するもやもやが湧いてくる

動揺する中で、なんとか冷静に取り繕おうとして
ひねくりだしたのが「Congratulations, I guess.」
吹替では「めでたいことなんじゃない」でした

私ですら、この時のリズボンの様子から
引き留めて欲しいんだってことが読み取れるのに
食い気味に「えぇ 幸せよ」と言うリズボンの不自然さにも気づかない

2人が見えなくなるまで、張り付いたような笑顔を保つのが精一杯だなんて・・・
なんて、切ないシーンなんでしょう

しかし、ここまで勝手に妄想を膨らませられるのも
プロデューサーとしても参加している、サイモンの繊細な表現があればこそです。
横を向いたり、かたい笑顔があったり、肩をすくめたり、
1~2行のセリフの間に、小さな動きがたくさんちりばめられていて
「ジェーンはきっとこう思ってるんだ」とか
何かを読み取ろうとしちゃうと言うか、させられちゃうんですよね~

【カテゴリー】深掘り!考察コーナー, シーズン62021.7.19

コメント一覧[合計 2 件]

管理人ポポさん 2022年07月04日

mihoさん
こんにちは!
ジェーンとリズボンとして6年演じてきたからこそ
はっきり言い出せない気持ちも、はっきり言ってくれないとって気持ちもわかるんだろうなぁって
思いますよね。その辺りが映画とは違う、ドラマならではの良さな気もします♪

mihoさん 2022年07月03日

いい大人が、2人も揃って子供のようなやりとりをする感じが役者って改めてすごいなと思う。
大切が故に正直に自分が幸せにしてあげるなんて言えない表情とか、行かないでってはっきり言ってほしい気持ちが溢れてて、なんか切なかったなぁ。

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