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メンタリストS6-9 青い楽園より あらすじ・感想

The mentalist(メンタリスト) シーズン6 第9話

MY BLUE HEAVEN( 青い楽園)

※ネタバレを含みますのでご注意ください

さて、ひとつ前のエピソードでレッド・ジョンへの復讐劇に終止符を打った、The mentalist(メンタリスト)
ここから新メンバーが増えたり、全体の雰囲気も変わっていきます

MY BLUE HEAVEN( 青い楽園) というタイトルのこのエピソードは冒頭の「前回までのあらすじ」で、ジェーンがリズボンに「すべて終わった、さよならだ」と走り去るシーンの後、2年後に時間が進みます。

小学校の授業風景が映される中、リズボンの声が聞こえてきます。
「これが警察のお仕事です。」とお仕事紹介の授業しているリズボン
制服姿で「リズボン署長」と呼ばれています。

この段階ではまだはっきり書かれていませんが、リズボンはワシントン州(D.Cではなく)の事件なんてほとんど起きない平和な町の警察署長になっていました。

授業を終え、署に戻ったリズボンの元に、FBIのアボット捜査官が訪ねてきます。
ジェーンから連絡は?と聞かれ
「連絡はないし、正直、興味もない」
と答えるリズボン
でも、机の上の貝殻に興味を示したアボットは意味ありげに、「波の音が聞こえる」と耳にあてるのでした。

そして波の音が聞こえるビーチに場面は切り替わります。
シャツに巻きスカート(?)姿のジェーンがビーチをのんびり歩いています。

そしてリズボン宛の手紙を書き始めます
「この手紙は届いたかな こっちは順調だよ」と
その手紙を出しにお店に向かう道中は、異国情緒にあふれています

お店に着くと、顔見知りになっているジェーンは、スペイン語でごあいさつ
手紙の最後に「miss you」と書き足し、
昨日よりは安いけど、先週よりは高いという、不思議な料金体系の切手代を払います

外に出ると、子供たちにせがまれてコインの手品を披露するジェーン
喜んで駆け出した少年は、チンピラにぶつかりお尻をけ飛ばされてしまいます。

ジェーンは仕立て屋さんに立ち寄った後、いきつけのカフェへ
看板犬のヒューゴもすっかりなついていて、注文はいつもの「スクランブルエッグとミルクティだろ」と、店主とも仲良し。
そこで、アメリカから来た観光客と思しき女性と出会います

本を読んでいた女性に、「実をいうと、話し相手が欲しいんだ」と声をかけるジェーン
キムと名乗る女性と、散歩をしながら、まだ心の整理がついていなくて指輪も外せないと、いつもより心の内を吐露しています。
この楽園のような島で、くつろいでいるのかと思いきや、復讐を終えてもなお、気持ちが晴れることはないようです

そのころ、島にはFBIのアボット捜査官が到着していました。

しかし、切手を買ったお店でも「誰か僕を探してなかった?」と確認を怠らないジェーンは、ホテルの従業員、フランクリンとも仲良くなっていて、さっそく、「アメリカのデカイ刑事が探してる」という情報が入ってきます。

「僕に会いたい人がいるみたいだ」と言って、キムと共にジェーンは街に戻ります。
ちょっとぎこちなく、ディナーの約束をしてキムと別れたあとで、フランクリンに会うと、アボットが探しに来たこと、それとあの子供を蹴った男はオテロと言う麻薬の売人だと知ります。

ここは外国だし逮捕できない、とアボットにご挨拶だけしに行くジェーンですが
アボットは仕事のオファーをしに来たと言います。
FBIは、ジェーンに対する起訴をすべて取り下げる用意がある、ただし、FBIのために働くのなら。

でもジェーンはこの申し出を断ります。
「やらなきゃいけないことをやって 僕は前に進んだ」と。

ただ気になるのは、なぜここだとわかったのか。
答えはリズボンへの手紙でした。
サーカスの友人を経由して送っていたけれど、アボットに見抜かれてしまったのでした。

その手紙の宛先であるリズボンはと言うと、そのころリグズビーとグレイスと会っていました。
ネットセキュリティ会社と子育てで忙しそうな2人
リズボンはこの静かな暮らしがちょうどいい、と微笑みます

一方、アボットと別れたジェーンは、夜になってキムとディナーへ
仕事のオファーがあったことを話し、帰るのは逆戻りになるし、そんなの健全じゃない
と話しながらも、前の仕事は楽しかったとも。
そして、話し相手になってくれたことに感謝して
一人で良いと思ってたけど、やっぱり一人は淋しいね
と、心の内を話すのでした。

2人がダンスをしている頃、リズボンは部屋で手紙がたくさん入った箱から
ジェーンが送ったと思われる手紙を取り出し、読み返します。ワインを片手にくつろぎなら。

食事を終えたジェーン達が歩いていると、後をつけられてる気がするというキム
ジェーンが様子を見に行くと、オテロが現れ 「てめぇ 何様だ バカヤロウ」と暴行されてしまいます

キムの肩を借りてようやく部屋にたどり着いたジェーンは、気を失うように眠りにつきます
翌朝めざめると、キムがお茶を入れているところでした
戸惑いながらもお茶をすするジェーン
キムは仕事のメールが来てたから、もう行かなきゃと帰っていきます。

しばらくして、ジェーンが行きつけのカフェに行くと、いつもいるヒューゴの姿がなく
様子を見に裏に回ると、アルフレドがヒューゴのために穴を掘っていました。
昨晩酔ったオテロが来て、吠えるヒューゴを銃で撃ったのです。
どうするのかジェーンに聞かれたアルフレドは答えます。
「別に。仕方がない。こいつを埋めたら あんたのタマゴを焼くよ」
理不尽でも、耐えるしかない。
それが、ただ美しい楽園ではない、この町の姿なのです

表に戻ったジェーンのところに、本を渡しにキムが現れます。
そして、もしアメリカに戻ったら電話したくなるかもと
カウンターに置いてあったナプキンに、家の番号を書いて
「私は帰ることが後戻りだとは思わない。前に進めるわ。」
と言って、去っていくのでした。

しばらく考えた後、カウンターにずっと座っているロジャーを見つめるジェーン
昨日も、今日も、そして明日もそこにいるロジャー
ジェーンはペンを取り、さっきのナプキンの裏に、「僕の条件」と書き始めます

そして街に戻り、ホテルにいるアボットに電話をして
帰る準備ができた。ただし条件がある。
と切り出します。
条件を必ず飲んでもらう、あとリズボンを呼べ
と言い、用事を済ませたらまた連絡する、と電話を切るころには
もうワクワクした様子のいつものジェーンになっています。

オテロの情報をフランクリンから聞いたジェーンは、取引相手のベトナム人に会いに行き、オテロは情報屋になり下がったと、ウソの情報を流します

そしてアボットには、ホテルの一室で友達と飲んでいるからそこへ迎えに来てくれと、取引先の部屋番号を伝えます

ジェーンの思惑通り、取引先に踏み込んだ格好になってしまったアボットは、それでも売人達を取り押さえるのでした。
地元警察に売人達を引き渡したアボットの元に
「何かあったの?」
とシレっと登場するジェーン
条件を書いたナプキンを「サインしろ」と手渡します

そして連行されるオテロのお尻を、彼が子供にしたように蹴っ飛ばし 「てめぇ 何様だ バカヤロウ」 と言うと、いつものあの笑顔で「さあ 行こう」と出発します
ジェーンの素晴らしい助手、フランクリンともこれでお別れです。

そしてついにアメリカへ。
オースティン支局に入ると、FBIに転職していたチョウが待っていました。
予想外の再会をよろこび、ジェーンはハグしようとしますが、例のごとく、不動のチョウ。
全然うれしそうじゃないから、チップでも埋め込まれたのと尋ねるジェーンでしたが、チョウはFBIは融通が利かないからと、心配してくれている様子

そして、ジェーンが指定された部屋に行くと、そこにリズボンの姿を見つけ、ジェーンは笑顔全開
「会いたかった」とギュッとハグをする二人。

事情をよく知らされていない様子のリズボンに
「良い話だから」とちょっとはしゃいだ感じのジェーン

しかし、アボットの登場で状況は一変します。
アボットはあのナプキンの条件は無視して
ジェーンを保護観察扱いとし、何かあればすぐ刑務所に戻せる状態で5件間働くという条件を突き付けてくるのでした。
チームは用意してあるから、リズボンも必要ないと。

もちろんジェーンはナプキンを取り出し
「保護観察はお断りだし、リズボンが僕と組むのが条件だ」と反発しますが、アボットは
「ここはアメリカで、連邦職員である私が、その紙はただのナプキンだと言っている」
と言うのでした。

はめられたことに気づいたジェーンが、「これが条件だ。嫌なら断れ」と言われて条件を受け入れるはずもなく
「じゃぁ断る」と突っぱねます。
さらに、そこに島で出会ったあの女性、キムが「フィッシャー捜査官」として現れます。
全てを察したジェーンは、交戦モード突入です。
拘置施設に入れられることになりますが
「えり好みはしないけど、眺めの良い部屋が良いね。ダメなら紅茶が飲める部屋を」 と、わざとらしく両手を頭の上に持っていきます

全く話の見えないリズボン
「彼女だれ? 拘留施設って何?」
「大丈夫、心配ない」
とウインクするジェーンでしたが、さてどうなることやら。

感想

いやぁなるべく短くまとめようと思ったんですが、伏線もいろいろあって、長くなっちゃいました。

さて、このエピソードは、パトリック・ジェーンを演じているサイモン・ベーカーが監督をつとめています。
2時間構成でも良いんじゃないかと思うくらいですが、これを45分弱で描くんですから大変ですよねぇ

異国情緒たっぷりに描きつつも、後半はジェーンらしい展開もあり
気になる点もたくさんありすぎて、「面白かった」とかでは言い尽くせません!

いくつか、いや何個も考察したいところもあるし
ジェーン愛が止まらない感想とか、別の記事でアップ予定です。

このエピソード自体の伏線にはなっていないので、あらすじとしては仕立て屋さんのくだりを端折っちゃったんですが
ヴィクトールおじさんとのやり取り、良かったですね~
肩章をどーしてもつけたいヴィクトールと
それでも断るジェーン(笑)
私なら「・・・じゃ、じゃぁお願いします」って言っちゃう。

そして、追加料金なんて取らないよって言った時の従業員さんたちの動きとか
サイモン監督がエキストラの方たちも大事にしている感じが出てて好きです。

それと、フランクリン!めっちゃ良いキャラでした!
シャーロック・ホームズのベイカーストリート・イレギュラーズ(お小遣い稼ぎにホームズのお手伝いをするキッズ達)みたいに
ジェーンに優良な情報をたくさん届けてくれました。
「チップをけちる」って話の最後、ジェーンがめっちゃ良い笑顔を見せてくれるんですよねぇ

私の勝手な推測では、あれはサイモン監督としての素の笑顔だと踏んでます。
「そう そう クソケチ野郎」って言ったところであのシーンは終わりで
その後の笑顔は、カット後の「良かったよ~」だったのではないかと。
監督と兼任しているから、そういうところまで撮れちゃうけど、普通は後で編集するところ
あんまりにも良い雰囲気だから、そのまま使っちゃったのかなぁなんて思っています。
だって、それくらい自然な素敵な笑顔なんですもん。

Jisbon愛好家にとっては、特別なエピソードの一つですし、ジェーンのいろんな表情が見られて、ドラマとしてはおすすめのエピソードですが、英語の学習としては、微妙です。
何しろ、スペイン語での会話のシーンが結構あるので

それでも、私はすでに10回くらい見てますが(笑)
このエピソードで見つけた便利フレーズも別記事でアップしていますので良かったら見てみてくださいね。

【カテゴリー】あらすじ・感想, シーズン62021.6.9

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